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中西博士講演

はじめに

クエン酸サイクル飲料のシリーズの一商品である「からだ燃える」は、クエン酸サイクル活性諸成分(クエン酸、総合ビタミン、各種ミネラル)にグルコサミンとコラーゲンを配合し、加工したものです。これらの成分は個々に摂ってもそれぞれ明らかな効果があるのです。そして研究を重ねて開発した「からだ燃える」の配合でそれらを同時に摂取することによって、個々の効果に加えて著しい相乗強化で身体を健全にします。今回そのまとめを示しました。以下順を追って説明いたします。

1.クエン酸とクエン酸サイクル

クエン酸は生命の細胞に普遍的に存在するトリカルボン酸(3個のカルボン酸を有する酸)であってクエン酸サイクルの基幹物質です。クエン酸にはこの他にキレート作用(ミネラルを挟み込む作用)があって、摂取したミネラルの吸収を良くします。これはクエン酸のたいへん大切な効果のひとつです。

クエン酸サイクルは炭水化物、タンパク質、脂肪などの分解物質である「活性酸素」を燃やしてエネルギーを作り出す経路であり、生物の細胞はこのサイクルから生活に必要な大部分のエネルギーを得ています。クエン酸サイクルは8種類の酸から構成されています。

「活性酢酸」は、このサイクルの最後の酸であるオキサロ酢酸と結合してクエン酸を生成します。クエン酸は酵素の酸化作用によって次々と7種類の酸に変化しながらオキサロ酢酸に戻ります。これらの反応はすべて募ったこうその働きによって行われています。これらの酵素の働きを助けるのがビタミンとミネラルです。

このサイクルが1回廻ると活性酢酸は完全にエネルギー貯蔵物質に戻ります。生物はこのATPを利用してすべての活動を行っています。 クエン酸サイクル活性諸成分は、ともすれば低下してくるクエン酸サイクル活動を活発にして、新陳代謝を促進して身体を元気にします。

2.ビタミン

「からだ燃える」に含まれるビタミン群の種類と栄養所要量(基準値)に対する充足率を第1表に示しました。

現在、厚生労働省が設定している保険機能食品の中に栄養機能食品があります。栄養機能食品は栄養成分の補給、補完のために利用してもらうことを趣旨とした食品であり、基準に該当した場合は栄養機能食品として表示でいます。「からだ燃える」には栄養機能食品12成分のビタミンのうち11成分が含まれています。

これらの中で水溶性ビタミンは、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、ビタミンCであり、脂溶性ビタミンはビタミンA、D、Eであります。ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB1(手アミン)、B2(リポフラビン)、ビタミンB6(ピリドキシン)ビタミンB12(コパラミン)および葉酸が生体内で補酵素として働いています。補酵素とは酵素の働きを助ける物質のことです。酵素は多くの倍、酵素タンパク質と補酵素が結合して活性を発揮します。クエン酸サイクルでは8種類の酵素が働いています。

クエン酸サイクルで重要なビタミンは、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB1およびビタミンB2です。これらのビタミンはクエン酸サイクルで働く酵素の活性化に不可欠です。他にはビタミンB6hアミノ酸代謝で重要です。ビタミンB12や葉酸は赤血球の形成を助けています。

ビタミンCとビタミンA、D、Eは補酵素の働きは無いとされていますが、生体ではそれぞれ重要な役割を果たしています。ビタミンCは高酸化作用を持っているほか、コラーゲン形成作用をはじめ、多くの生体反応に関与しています。ビタミンAは視覚機能、成長作用、生殖作用で重要です。ビタミンDは腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助けます。ビタミンEは高酸化作用で脂質を酸化から守ります。すなわち活性酸素による生体物質の過酸化を防ぐのです。

それぞれのビタミンが不足すると身体にはいろいろな異常がでてきますが、これらはすべて各種ビタミンが生体で基本的な役割が果たせていないからなのです。

このように、それぞれのビタミンを不足のないように身体に取り込むことは、クエン酸や各種ミネラルの摂取と相まって細胞のミトコンドリアにあるクエン酸サイクルの働きを強化して健康な身体を作ることに寄与します。

3.コラーゲンペプチド

コラーゲンペプチドはコラーゲンの分解物です。コラーゲンはタンパク質であり、身体のタンパク質の30%を占めています。ここでタンパク質とはアミノ酸の結合体であり非常に多く繋がって大きな分子となったものをいいます。ペプチドもアミノ酸の結合体ですが、アミノ酸の数がタンパク質よりも少ないのです。ペプチドは多くの場合タンパク質が分解されて生成されます。
コラーゲンは動物の結合組織を構成する主要なタンパク質成分です。すなわち細胞と細胞をつないでいるタンパク質なのです。また、皮膚の真皮の主な成分であり、骨のタンパク質の大部分を構成しているたいへん重要なタンパク質でもあります。

もちろん外から摂取したコラーゲンも分解されてアミノ酸になって自己のタンパク質を作ります。ところが自己のコラーゲンを尽きるのには、すなわちコラーゲンの代謝回転をよくするのには、外から十分にコラーゲンの材料を取ることが良いのです。コラーゲンペプチドはアミノ酸に分解されやすくなっています。そしてアミノ酸から自己タンパク質を作るにはエネルギーが必要です。このエネルギーはクエン酸サイクルから提供されるのです。

コラーゲンの生体機能調整効果は次のようにまとめられます。

1. 皮膚のコラーゲン代謝を促進する
2. 骨の強化を高める
3. 胃の粘膜を保護する
4. 血圧の上昇を保護する
5. 関節炎の治療を誘導する
6. アミノ酸としての栄養あるいは生理機能を発揮する

とくに美肌効果については皮膚の代謝回転を促進することがはっきりと証明されています。

これらのことから、コラーゲンペプチドとクエン酸サイクル活性化諸成分、そして次に述べるグルコサミンとの同時摂取は身体に非常に良いことがお分かりのことと思います。

4.グルコサミン

グルコサミンは天然に存在するアミノ酸の一種で、ムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパリン)の構成成分となっております。ムコ多糖類は組織の間や結合組織中に含まれる多糖類で、多くはねばねばした物質です。

ヒアルロン酸とコンドロイチン硫酸が代表的なものですが、ヒアルロン酸は皮膚、腱、筋肉、血管、脳等に含まれている細胞隔隙に水を保持しています。コンドロイチン硫酸は骨、軟骨、血管壁、腱等に含まれていて、抗張力、弾力を与えています。

これらのムコ多糖類は、またグルコサミノグリカンともいわれます。このグルコサミノグリカンがコアタンパク質と結合したものが、プロテオグリカン(糖タンパク質のひとつ)で、コラーゲンや水分と組み合って結合組織や軟骨をつくり、しかもそれらに強度、柔軟性、弾力性を与えているのです。今までにグルコサミンの摂取には、次のような効果が認められています。

第一は変形性関節症の予防と治療です。すなわちグルコサミンは軟骨の退化を防ぐとともに、積極的に骨を良く再生して、変形性関節症を治療するのです。また、好中球(多形核白血球)の機能の抑制による抗炎症効果によって痛みを軽減します。グルコサミンの服用は短期的にも良いのですが、長期的にはこの症状に対して更に著しい効果をもたらすのです。

第二は美肌効果です。すなわち、傾向駅に摂取したグルコサミンが皮膚等の組織でヒアルロン酸に変わりコラーゲンの併用によって皮膚の組織の新生が促されると共に、組織の保水性を向上させて美しいしまった肌が形成されるのです。

第三は血液さらさら効果です。グルコサミンは経口投与で血小板義集抑制作用と好中球機能抑制作用を示し、その相乗作用によって血液の流動性を向上します。血液がいっそうさらさらになるのです。

第四は、上に述べた効果がクエン酸サイクル活性化諸成分との同時摂取によって更に強くなるということです。ひとつの例はグルコサミン素材からのムコ多糖類の生合成は、クエン酸サイクルで得られたエネルギーによって行われることです。血液の流動性もクエン酸サイクル活性化諸成分とグルコサミンの併用によってよく向上するのです。

「からだ燃える」には、植物を原料にして発酵生産された微生物キチンから製造されたグルコサミンを使用しています。植物由来のものですから、甲殻類由来のものよりもアレルゲンの糖度が低くなっていて、より安心して摂取できるものです。