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CCSJ特別講演会「宇宙食の現状と未来」

2014年9月27日 CCSJ特別講演会「宇宙食の現状と未来」が開催されます。


開催趣旨

 国際宇宙ステーション(ISS)における滞在日数が増加し、ISSでの業務内容もより高度化、多様化する中で、宇宙飛行士の健康管理がますます重要度を増しています。宇宙飛行士の健康管理を支えているものの一つは、「宇宙食」「サプリメント」を始めとする食品であることは疑いないところです。国内では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって、「宇宙日本食」の認定基準が制定され、国内で製造された食品について、衛生面、栄養面、品質面に加え、ISSへの供給という特殊性を考慮して、保存面、調理面、無重力環境での摂食性などについて要求事項が規定されています。広く食品メーカなどから提案される食品について審査し、基準を満足する食品について「宇宙日本食」としての認証がなされ、ISSに滞在する宇宙飛行士が搭載宇宙食として選定した場合に、滞在期間中の食事メニューに加えられます。


 「宇宙食」は、ISSに長期滞在する宇宙飛行士の健康維持等に資すると共に、その性格上、将来的には地上での食生活、非常・災害時の保存食、栄養強化食品等にも応用が可能となる要素が「宇宙食」には多く含まれており、食品産業及び国民の食生活全般に及ぼす影響は少なくありません。


 このような背景のもとに、この度、「CCSJ特別講演会『宇宙食の現状と未来』」を企画し、開催することといたしました。「宇宙環境での食」に関連するテーマについて、開発、運用面等の取り組みについて、広く、多面的に取り上げていきたいと考えております。


 「宇宙環境での食」への取り組みが、ISSを中心とする宇宙関連事業の大きな原動力になるだけではなく、日本の卓越した技術力とも相俟って、日常的な安心、安全な「食」文化の確立にも貢献し、国民の「健康」に大きく寄与するものと期待しております。


 一般社団法人 日本クエン酸サイクル研究会(CCSJ/会長:五味康昌)では、クレブス博士がノーベル賞を受賞された「クエン酸サイクル理論」の「食」への健全な応用・普及を推進しておりますが、「宇宙食」にも有意義に活用されることと願っております。


開催日時 

2014年9月27日 13:00 〜 17:00

会  場 

東京大学 山上会館大会議室(2階)


プログラム

開会の挨拶13:00 〜 13:10五味 康昌(日本クエン酸サイクル研究会 会長)
講演113:10 〜 13:40宇宙環境と小型人工衛星
林 友直(東京大・名誉教授)
講演213:40 〜 14:10火星の食と農業
山下 雅道(JAXA 宇宙研・名誉教授)
講演314:10 〜 14:50宇宙飛行士の活躍を支える"宇宙食"
佐藤 勝(JAXA 宇宙飛行士健康管理グループ・副グループ長)
休憩14:50 〜 15:10
講演415:10 〜 15:40生命の起源と太陽系の生命探査
小林 憲正(横浜国立大・教授)
講演515:40 〜 16:10宇宙の資源探査
長谷部 信行(早稲田大・教授)
講演616:10 〜 16:40クエン酸サイクルと宇宙食
古内 ちゆみ(日本クエン酸サイクル研究会・主任研究員/早稲田大・招聘研究員)
安部 覚(日本クエン酸サイクル研究会・主任研究員)
閉会の辞16:40 〜 16:50古内 亀治郎(日本クエン酸サイクル研究会・代表理事/支配人)

主催:一般社団法人 日本クエン酸サイクル研究会(CCSJ)
実行委員会メンバー      
戸田 勧(元 早稲田大・教授)
長谷部信行(早稲田大・教授)
吉本 護(東京工業大・教授)
古内ちゆみ(CCSJ・主任研究員
/早大理工研・招聘研究員)
安部 覚(CCSJ・主任研究員)
田頭千晶(CCSJ・研究員)
小代和三(CCSJ・研究補佐)
福本和泰(CCSJ・研究補佐)
橋詰 匠(CCSJ・研究顧問)